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ロノウェ

[悪魔]
 Ronove(ロノウェ),Roneve(ロネウェ),Ronobe(ロノベ),Ronwe(ロンウェ)

ソロモン王が使役した72人の悪霊の1人。魔物のような姿をしている。言語学の達人で、多言語を教えてくれる。忠実な使い魔を与えてくれる。

言語学の達人、魔物のロノウェ

ロノウェはソロモン王が使役したとされる72人の悪霊のうちの1人で、魔術書『レメゲトン(Lemegeton)』に紹介されている。『レメゲトン』というのはソロモン王が書いた魔術書という触れ込みで広まったもので、少なくとも17世紀初頭までは遡ることができる代物だという。おそらく16世紀のさまざまな文献をもとにつくられたものだろう。ロノウェが載っているのは、その中の第一部「ゲーティア(Goetia)」で、ここにはソロモン王が使役したという72人の悪霊たちの姿や性格、能力、召喚する際の魔方陣や注意点などが書かれている。ロノウェに関する部分を引用してみたい。

(27.) RONOVE. - The Twenty-seventh Spirit is Ronove. He appeareth in the Form of a Monster. He teacheth the Art of Rhetoric very well and giveth Good Servants, Knowledge of Tongues, and Favours with Friends or Foes. He is a Marquis and Great Earl; and there be under his command 19 Legions of Spirits. His Seal is this, etc.

(27)ロノウェ 27番目の悪霊はロノウェである。彼は魔物の姿で出現する。修辞学を非常に上手に教え、またよい召使いと諸言語の知識、味方や敵対者の好意をも与える。彼は侯爵にして偉大な伯爵であり、19の悪霊の軍団を配下にしている。彼の紋章はこれである。

(Mathers & Crowley『GOETIA: The Lesser Key of Solomon the King』より)

姿については詳しく言及されておらず、魔物の姿とのみ記されている。ロノウェは言語の達人らしく、修辞学に詳しく、諸言語の知識を授けてくれる点が特徴である。

§ 26. Roneve Marchio & Comes, assimilatur monstro. Singularem in Rhetoricis intelligcntiam confert, famulos item fidos, linguarum cognitionem, amicorum & inimicorum favorem. Huic obediunt legiones novendecim.

(Johann Weyer『Pseudomonarchia Dæmonum』より)

ヨハン・ヴァイエルも『デーモン偽君主国』の中でロノウェ(ロネウェ)について言及している。彼も姿については詳述してくれない。ただ「魔物に似ている」と記すのみである。レジナルド・スコットもヨハン・ヴァイエルを引用していて、そこでも姿については同様の描写しかない。

(25) Ronove [Roneve] a marquesse and an earle, he is resembled to a monster, he bringeth singular understanding in rhetorike, faithfull servants, knowledge of toongs, favour of freends and foes; and nineteene legions obeie him.

(25)ロノウェ(ロネウェ)は侯爵で伯爵であり、彼は怪物に似ていて、修辞学の目覚しい理解と信頼できる召使い、諸言語の知識、味方や敵の好意をもたらす。彼は19の軍団を従えている。

(Reginald Scot『Discoverie of Witchcraft』第2章より)
ブルトンの描いたロノウェ

(J.Collin De Plancy『Dictionnaire Infernal』より)

《参考文献》