見上げ入道(ミアゲニュウドウ)
[日本の妖怪]
見上げ入道(ミアゲニュウドウ)
見越し入道の類い。新潟県佐渡島の妖怪。小坊主の姿で出現し、見上げるとどんどん高くなっていく。「見上げ入道、見越した」と叫ぶと消える。
■ 見上げるとどんどん大きくなる入道
見上げ入道は新潟県佐渡島の妖怪。見越し入道や次第高などの仲間だろう。夜中に小さな坂道を登っていくと出現する。はじめは小坊主のような形で行く手に立ち塞がっているが、「おや?」と思って見上げるとどんどん高くなっていって、見ているものはやがて後ろに倒されてしまう。「見上げ入道、見越した」という呪文を唱えて前に打ち伏せば消えてしまうという。
同じように見ているとどんどん大きくなる妖怪は日本にはたくさんいて、見越し入道、次第高のほかに、高入道、高坊主、入道坊主、伸び上がり、乗り越し、ユーリーなどがいる。
《参考文献》
- 『日本妖怪大事典』
(画:水木しげる,編著:村上健司,角川書店,2005年)