サムヒギン・ア・ドゥール
[妖精]
Llamhigyn y Dwr(サムヒギン・ア・ドゥール) 《水を跳ね渡るもの》 【ウェールズ語】
ウェールズの水の怪物。脚のない巨大なヒキガエルのような姿。羽と尻尾を持つ。非常に獰猛で、川に落ちた羊を喰う。漁師たちの釣り糸を切る。ときには金切り声をあげて漁師を縮み上がらせ、川に落ちたところを貪り喰う。
■ ウェールズのヒキガエルの化け物
サムヒギン・ア・ドゥールはウェールズの漁師たちの間で語られている水の魔物。ウェールズ語で《水を跳ね渡るもの》という意味で、非常に獰猛である。ジョン・リースによれば、脚のない巨大なヒキガエルみたいな怪物で、羽と尻尾を持っているという。釣り糸を断ち切り、川に落ちた羊を貪り喰ったりする。ぞっとするような金切り声を上げ、聞いた漁師を縮み上がらせる。こうして川にはまったところを喰らう。
《参考文献》
- 『妖精事典』
(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年〔1976年〕)