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リザードマン

[未確認動物(UMA)][その他]
 lizardman(リザードマン)《トカゲ人間》【英語】

人間のように二足歩行をする爬虫類。トカゲ人間のこと。特に古い伝承などはなく、近年、小説やゲームなどを中心に誕生したモンスター。武装していることが多い。サウスカロライナ州では実際、リザードマンが目撃されたとして事件にもなった。

二足歩行するトカゲ人間

リザードマンは、いわゆるトカゲ人間のことで、二足歩行をする爬虫類。稀に「爬虫人」などと表記されることもある。トカゲやワニが二足歩行して武装しているイメージを持ってもらえればいいと思う。なかなか人気のある怪物だが、古い神話や伝承に根ざした怪物ではない。比較的、後世になって創作された怪物である。とは言え、実際には、恐竜の中にはドロマエオサウルスやステノニコサウルスなどのように二足歩行をしていたものもいるわけで、彼らは物を掴めるように、前脚の親指とその他の指が向き合っていたし、両目も顔の側面ではなく前面についていたということなので、もしもこれが現在まで生き残っていたら、まさにリザードマンのような存在になっていた可能性はある。1982年、カナダの考古学者デール・ラッセル(Dale Russell)によって「ディノサウロイド(Dinosauroid)」が提唱されて話題になった。恐竜が絶滅しなかったら人型に進化しただろうという仮説である。以来、さまざまな小説やゲームでラッセルの仮説が用いられている。ドラえもんの長編シリーズ「のび太と竜の騎士」の中でも、地底人が登場するが、これは地下に逃れた恐竜たちが独自の進化を遂げて人型になって暮らしていたものだった。これもラッセルの説を踏襲したものである。ただし、ラッセルの「ディノサウロイド」の概観はほとんど爬虫類のようなイメージはなく、鱗に覆われた宇宙人のような姿である。

トカゲ人間という怪物

ところで、アンデス山脈の遺跡群には、このような二足歩行をするトカゲの絵が残されているという(見てみたい!)。このことから、このようなトカゲ人間が実際にはかつて存在していたのではないかと想像する人たちも一部いるらしい。もちろん、この絵は後世になって描かれた創作だとする向きもあって、本当のところは分かっていないようだ。

いずれにしても、このアンデスの絵に着想を得て、アメリカのSF作家であるエイブラハム・メリット(Abraham Merritt)が二足歩行のトカゲ人間、リザードマンを登場させたのが『黄金郷の蛇母神(Snake Mother)』(1937年)。日本では、一応、これがリザードマンの初出だと説明されることが多い。この物語に登場するリザードマンは身長120センチ程度。身体は硬い鱗で覆われていて、頭には赤いトサカを持ち、鋭い爪と長い尻尾を有している。口には強力な牙をはやしている。睡眠作用のある強い毒を持っていることになっていて、爪でひっかかれたり噛みつかれたりした者は眠りに落ちてしまう。口から毒を吐くこともでき、吐き気を催すような体臭を放っているという。異常に生命力が高く、頭か心臓を潰さない限りは死なない怪物として描かれている。このメリットの描いたリザードマンは人間の遺伝子を操作して先祖返りさせてうまれてきた怪物、という設定だった。

近年のリザードマンは……

後世のゲームや小説などに登場するリザードマンは、さすがにメリットの描いたリザードマンほど強力ではないが、概ねこのイメージ通りである。硬い鱗に守られて、手に武器を持って戦うのだから、敵に回したら大変やっかいになる。人間と同様に社会を築いていることも多い。テーブルトークRPG『D&D』ではトカゲ族ということで「リザードフォーク(Lizardfolk)」という名称が用いられている。さらにそこから派生したと見て差し支えないと思うが、『ルーンクエスト』などのゲームでは竜人族として「ドラゴニュート(Dragonewt)」というのも登場している。これはトカゲではなく、ドラゴンがモティーフで、どちらかというと「人型ドラゴン」というイメージになっている。

日本の小説や漫画にも、多数のリザードマン型の生物が登場する。『ダイの大冒険』に登場するクロコダイルも姿こそワニだが、リザードマンのイメージに近い。宮部みゆきのファンタジー小説『ブレイブ・ストーリー』に登場するキ・キーマは水人族という設定だが、これもリザードマンの一種であろう。どちらも非常に人間に好意的で優しい。近年活躍するリザードマンは人間の味方をするものが比較的多いようである。

サウスカロライナ州にリザードマン出現?

さて、リザードマン。実際にアメリカのサウスカロライナ州で目撃されるという事件が起こった。事件が起こったのは1988年6月。17歳のクリストファー・デーヴィス(Christopher Davis)がリザードマンに襲われたというのだ。彼はその日、深夜に友人宅から車で帰宅していた。ところがスケープオレ沼の付近でタイヤがパンクしてしまう。車から降りてパンクの修理をしているとトカゲそっくりの顔をした怪物が現れたというのだ。体長は2メートルほど。赤い目を爛々と輝かせ、トカゲのような顔をしている。全身が緑色の鱗に覆われていて、黒い爪を持った3本指の半魚人のような怪物だったという。デーヴィスは慌てて車に乗り込んだ。しかし怪物は車の屋根によじ登って窓から手を入れて襲い掛かってくる。蛇行運転をしてようやく怪物を振り落として逃げ帰ったという。この事件はワイドショーで大々的に取り上げられて報道された。一部では、父親に無断で勝手に車を乗り回したことに対する言い訳ではないかとする向きもあったが、しかし現場からは35センチほどの足跡が採取されている。

近辺では以降、トカゲ男の目撃が相次ぐ。同じ年の8月にはアメリカ空軍基地に勤務する兵士が首を傷つけられる事件も発生している。このときも足跡が発見されているようだ。けれども、事件が発生したのはこの1988年前後で、それ以降、リザードマンは出没していない。

ルイジアナ州ではハニー・スワンプ・モンスターという半魚人のような怪物が、オハイオ州ではラヴランド・フロッグというカエル人間のような怪物が目撃されている。いずれも半魚人のような怪物である。アメリカには何かそのような怪物を生み出す土壌があるのかもしれない。

《参考文献》