クサビラ

[日本の妖怪]

クサビラとはキノコのこと。奈良県吉野郡上北山の山に棲む子供の姿をした妖怪。夜になると青い光を放つ。山童の一種だろう。

キノコの妖怪なのか?

クサビラは奈良県吉野郡上北山の妖怪である。山の中に棲む子供の姿をした妖怪で、夜になると青い光を放つという。おそらくヤマワラ(山童)の一種なのだろう。

ちなみに「くさびら」というのはキノコのことだ。漢字で「茸」と書いて「くさびら」と読む。「菌」という字も同様に「くさびら」と読む。滋賀県草津市には「菌(くさびら)神社」というのがあって、キノコの神社と呼ばれているらしい。飢饉のときにキノコが大量発生して人々を救ったので、そのまんま神社に祀られるようになったという歴史的経緯があるらしいが、菌や茸を祭る神社というのは非常に珍しい。滋賀県と奈良県は比較的近いので、何か関係があるのかもしれない。

《参考文献》