ドッペルゲンガー

[その他]
 Doppelgänger(ドッペルゲンガー)《二重に行くもの、瓜二つに行くもの》【ドイツ語】
 Double(ダブル)、Co-walker(コ・ウォーカー)《共歩き》、Fetch(フェッチ)【英語】

自分自身の亡霊と遭遇?!

ドッペルゲンガーは目の前に自分自身と瓜二つの存在が出現するという怪現象のこと。名前はドイツ語だが、この現象は世界中で起こっている。芥川龍之介も自分のドッペルゲンガーと遭遇しているという。自分だけがもう一人の自分と出会い、ほかの人間にはそれが見えない場合が多い。ドッペルゲンガーは自分の生霊で、魂が抜け出して目の前に出現する現象であるとも解釈されていて、ドッペルゲンガーを見たものは衰弱してやがて死ぬ運命にあるとか、精神に異常をきたすなどと言われている。見た瞬間にショック死するなどともされる。ドッペルゲンガーとの遭遇は「死の前触れ」であるとする伝承もある。

変身能力に長けたグロテスクな怪物

近年のファンタジィ小説やRPGなどに登場するドッペルゲンガーは変身能力に長けた怪物とされることが多く、その人物の姿に変身し、能力までトレースして出現することが多い。このような近年のドッペルゲンガーは倒すと正体を現わす。その姿についてはさまざまに描かれているが、いずれの場合も醜くグロテスクな姿をしているという。

《参考文献》

  • 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
  • 『図説 幻獣辞典』(著:幻獣ドットコム,イラスト:Tomoe,幻冬舎コミックス,2008年)
  • 『モンスター・コレクション 改訂版』(著:安田均/グループSNE,富士見ドラゴンブック,1996年)
  • 『モンスター・コレクション ファンタジーRPGの世界』(著:安田均/グループSNE,富士見ドラゴンブック,1986年)